日本再生歯科医学会誌(略称:再生歯誌) 6巻1号 pp. 9-20
2008.12.30
Journal of the Japanese Association of Regenerative Dentistry
(J Jpn Assoc Regenerative Dent)
ISSN 1348-9615


人工真皮テルダーミス・抜歯創用保護材テルプラグの開発

オリンパステルモバイオマテリアル株式会社

松井 理佐子


 1993年発売のテルダーミスはコラーゲン層とシリコーン膜から成り,口蓋裂形成術創,熱傷,外傷,腫瘍や潰瘍切除後の手術創等の重度の皮膚・粘膜欠損の修復に用いることができる.コラーゲン層は,抗原性の少ないアテロコラーゲンを線維化したものと熱変性したものを混合し,熱処理により架橋しているためアテロコラーゲン本来の生体親和性を損なわず,皮膚・粘膜欠損部に貼付すると,コラーゲン層自体が傷口からの細胞侵入で肉芽様組織を構築する.アテロコラーゲンを線維化させたものは,創収縮を抑制するとともに周囲細胞の足場となり,熱変性させたものは,コラーゲン層自体への周囲細胞の侵入を促す働きを持つ.1998年発売のテルプラグはテルダーミスのコラーゲン層と同じ組成の材料であり,抜歯創に充填すると,止血を促すのみならず,肉芽形成を促し,歯肉の陥入防止や歯槽提の幅や高さの保持などの空間確保や組織再生に役立つ.


キーワード:アテロコラーゲン,創傷治癒,足場,空間確保,組織再生

(総 説)


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